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HP200LX - 自作シリアルコネクタでMIDI出力

先日ふと仕舞い込んでいたHP200LXを引っ張り出してしまい、何かしらやってみたくなってしまいました。

無改造の4MB機で、32MBのCFカードが刺さったままです。その中にはオカヤ・システムウェアの日本語化キットが入っていて(JKIT)、懐かしいユーティリティなどがいろいろ入ってましたよ。。。

Intel80186

ノスタルジックになりながら悩んでいたことがシリアル端子。小さいゆえにちょっと形状が特殊です。購入当時は他にもいろいろなPDAを使っていたので、用途のなかったシリアルケーブルを購入しないままでした。

当然今は公式には入手できず、今後の使用頻度を考えるとわざわざオークションなどで入手するのもちょっとアレです。

そこで自作してしまいたいのですが、作るからには目的が欲しいところ。今時こんなネタ見る方もいないとは思いますけど、MIDI信号を送信して接続された楽器を演奏させることにしました。

調べてみるとFACTORIAN!さんの「FACTORIAN!'s factory」にある携帯端末研究所にMIDI(出力)についての記事がありました。
貴重な情報を残して頂きありがとうございますm(_ _)m

自作MIDIアダプタということでそのまんまなんですが、自分の発想が安易過ぎるのか先人さんは必ずいます。でも自分にとっては初めてなので、とっとと取り掛かりましょう。

 

まずは分解。これについてはいろんなサイトで紹介されてます。

Hp200lx_sm01_2

分解時の難所は2つあり、電池ボックスのプラス端子下にある小さな留め具と、キーボードのフレキを固定しているプラ製のピン。

後者が最難関で、このピンを折ると圧着する力が弱まってキーボードに不具合が出たりします。

上の写真のようなインレタ用の転写ペンの細い方を使い、ケースの隙間に滑り込ませてグリグリと引き剥がしました。慣れると安定して綺麗に外せます。

 

Hp200lx_sm02_2

内部です。左上のLアングルのピンヘッダがシリアル端子。

2.0mmピッチのヘッダがそのまま端子となってます。なので良く使われる2.54mmピッチだと合致しません。

最初はこれをひっぺがして無理矢理2.54mmにしようと思ったのですが、周囲のスペースに無理があって却下。

それか2.0mmピッチのピンソケットを使ってコネクタにする方法もありますが、手元に無いのとヘッダとちゃんと咬み合うか(ブカブカにならないか)不安だったので取り敢えず保留。

 

Hp200lx_sm03_2

そこで考えたのが、丸ピンのソケットをバラしてシリアル端子にはめていき、じわじわと間口を広げて2.54mmにしてしまおうと。

 

Hp200lx_sm04

こんな感じで、ギリギリではあるけど程よいサイズで収まります。

 

Hp200lx_sm05

最終的に3段重ねになりました。ロケットペンシルみたいです。

 

Hp200lx_sm06

かなり強引ではありますが、ポートの入口ぴったりの幅となり、丁度ピンの端が出る位置になりました。テスターで両端に接触してないか導通チェックもしておきます。

これで組み立て直しますが、ケースの形状からしてこのまま組み立てられません。一度外して組み立ててから、また組み込みます。

 

Hp200lx_sm07

意外とすんなりピンがハマってくれました。これだけ見る分には良い塩梅なんですけどねえ。

 

Hp200lx_sm08

今度は2×5にカットした2.54mmのピンソケットをかぶせて固定し、実際のMIDI送信の配線をします。

下のジャンパはCTSとRTSのブリッジ用。

赤のクリップがTXDで送信用の信号が出てきます。この先に制限抵抗を入れますが、FACTORIAN!さんのようにLEDを付けて信号の流れを見られるようにしました。

 

---

 

配線が終わったら演奏させるためのMIDIシーケンサですが、いまどきDOS用のシーケンサなんてありません。調べてみるとアダルト・ヴァイオリンさんの「HP200LXでMIDI伴奏」という記事でCAKEWALKを使っているじゃありませんか!

CAKEWALKならあるので早速インストール。取り敢えずDOSBoxで実行してみたらちゃんと動いた!お~。

Cakewalk3_2

そして200LXにインストール。

んが、しかし!

Cakewalk3a

動いたは動いたけど、CAKEWALKが「MIDIインターフェイスが見つからないよ」と一点張り。。。どうも当時はシリアルによるMIDI接続はまだ確立されてなかった時代?だったようで、MPU-401互換でないとダメっぽいDEATH・・・orz

Cakewalk3b

いろいろ弄っていると起動オプションがあるみたいなんだけど、マニュアルなんてないので分からず終い。

-S オプションで設定が出来るのを見つけた。しかしMPU-401の設定しかないし。というわけで、起動はするけど演奏出きない、と。
アダルト・ヴァイオリンさんはもっと上のバージョンなのかなあ。

仕方ないので、演奏だけを目的にしてMIDIプレイヤーで動作させることにした。98時代にお世話になったことのある MIMPI です。

IBM-PC/AT機用はJ-3100 DynaBook用に移植された Dyna MIMPI があります。オプションを設定してゴーッッ

 

Hp200lx_sm09

来ました、出ました、鳴りました。音源はYAMAHAのQY70
QY10、QY20と使ったことあるので使い易いです。

ノーマル速度の200LXでのオプションは以下で、/BWの値は 81 ~ 85 で安定しました。よって間を取って 83 にしてあります。

/E /EGA /I1 /BW:83

なんというか、QY70だけでやっちまった方が早いのではないかい、と思ったのは内緒として、LED1個だけで見事MIDI送信出来ました。

但し、この技はMIMPIが独自に 31.25Kbps の速度でMIDI信号を送信しているから出来ることであって、通常シリアルではその速度は設定出来ません。

ソフトに頼らずにやるとしたら、変換機を間にかますしかないでしょう。これはいつかやってみようと思っていたことなので、そのうちAVRでチャレンジしてみようと思います。

 

話それますが、QY70が「バッテリー少ないよ」と毎回言ってきます。どうやら内蔵バッテリーがヘタっているらしいので、ついでに交換してみましょう。

Hp200lx_sm10

分解。なんとH8を2個搭載していた。

バッテリーはCR2032だった。これは沢山手持ちあるので、新品に交換。おかげで何も言わなくなりました。

 

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このインターフェイスは無理があるためにしっくりこないので、更に調べてみました。

すると2.5インチHDDのピンピッチは2.0mmじゃないですか(今頃・・・)。

Hp200lx_sm11

手持ちに幾つか変換アダプタがあるので、これを使ってシリアルコネクタに改造しようと思います。

 

Hp200lx_sm12

皮を剥いだ状態。

 

Hp200lx_sm13

2×5に切り出した状態。

予め基板上に切り取るラインに沿って(裏表とも)カッターなどで切り込みを入れておかないと配線まで壊してしまうので注意。

失敗しても、このアダプターからは3個くらいは作れますね。

 

Hp200lx_sm14

接続させた状態。整形はそのうちにして、これはぴったりじゃないですか!

最初にこれを思いついていればスマートに出来たのに。。。

 

Hp200lx_sm15

ユニーバサルの切れ端を利用して配線します。

今度はDIN端子メスではなく、あり余っているMIDIケーブルを切断して直結しました。つまり200LX専用シリアルMIDIケーブル(送信用)です。

基板は丁度、角の部分が余っていて、固定用の穴に3mmのLEDがぴったりハマりました。裏側はCTSとRTSを半田でブリッジします。

 

Hp200lx_sm16

演奏させているところ。しっかりLEDも光ってます。曲は「イパネマの娘」。

後は追々加工すればいいだけで、良い塩梅なケーブルとコネクタの完成です。

そう言えばQY70は TO HOST端子 があるから、もしかしてRS232C~RS422の変換ケーブル1本作ってしまえば済むことだったり??この端子使ったことないんだよなあ。

それにしても200LXでそこそこ使えるシーケンサないものだろうか。

 

Rolandの SCP-55 があるのだけど、PCMCIAカードで200LX用のイネーブラもあるので、これ使えば音源内蔵になる。

でも、消費電流が大きくてACアダプタが必要だったり、CFカードが使えなくなるし、オプションのMIDIボックスを持って無いのでMIDI入出力出来ないしでデメリット多い。メリットは単独で試聴出来るくらいか。

あとTDKの MC8000 だったかな。オーディオ兼用MIDI入出力ボックスと共にあるのだけど、今どこにあるのか不明。

PC110やリブレット使えばもう1ランク簡単になるのだろうけど、200LXのようにPC機でありながらPDAのような機動力はそうそうないのかな。PC110でもWindows使えて機動力はあるけど、シリアル使うにはドッキングステーション使うから嵩張るなあ。バッテリ持たないし。

とか思っていると結局そんな古い機種で手間掛けるより、LOOX Uとか買った方が断然早いんだろうなあ。

 

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Hp200lx_sm17

ついでに壊れていたQY300もちょっとだけ修理。

随分昔の話しですが、このQY300は以前バンドのメンバーが使っていたもので、落下させて動作がおかしくなったというので、いつか修理しようと貰いました。

側面にFDDを搭載しているのですが、その部分に直撃してしまったようで、現在FDDは外してあります。端子が通常のフラットではなくフレキなので代用品が見つからない。

鍵盤のキーが幾つか無反応になっていたので分解してみると、わずかに基板にヒビが入っていてそこが断線していた。表面を削って半田付けして修理完了。全ての鍵盤から音が出るようになった。

あと一箇所ジョグダイアルがあるんだけど、これの反応がどうもおかしい。回転にうまく追従しないんだけど、特殊な部品なのでバラすことも出来ず諦めた。他のキーで対応出来るのでこれは良いかな。

QY300は見た目の通り操作性は良いのだけど、バックライトが無いのが痛い。上位機にQY700があって、こちらはバックライト付き。でもちょっと大き過ぎて不恰好なのよね。今ならELを組み込めるけど、液晶部は1つのユニットになっているのでバラして元に戻せるかどうか。。。

でも電池駆動出来ないので持ち運びには向かないし、やはりFDD無いと不便で結局お蔵入りなのでした。操作性はほんとに良いんだけどね。

QY70の後継機にQY100があって、これは性能面も上がっていてギター・マイク入力まで付いているんだけど、なんでスマートメディアやねん・・・SDカードだったら使い易くなるのに。

なんか電子楽器っていつも思うんだけど仕様が1テンポ遅れ気味なんだよね。MIDI規格にしてもちょっとへんだし。。。でもMIDIケーブルは丈夫で外れにくいからね。仕方ないか。

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